なぜイギリスはユーロを導入せずにポンドなのか?イギリスがポンドを使い続ける理由

Pocket
LINEで送る

ヨーロッパの中心国の1つイギリスは、なぜヨーロッパの統一通貨ユーロを導入しないのでしょうか?

誰もが1度は抱いたことがある疑問だと思います。

今回はイギリスがユーロを導入せずにポンドを使い続ける理由について説明します。

イギリスがユーロを導入しない理由(1)かつての基軸通貨としてのこだわり

20世紀初頭まで、イギリスの通貨ポンドが世界の基軸通貨でした。

そのため、イギリスはポンドに対するこだわりがあると言われている。かつては世界を仕切っていた通貨としてのプライドとでも言えるでしょうか。

基軸通貨とは国際取引で一番利用されている通貨のこと。

基軸通貨になるには、通貨としての価値が安定していることなど、いくつかの条件を満たす必要があります。

現在の基軸通貨はアメリカドル(第一世界大戦後から)。

◎世界の為替取引高シェア(BIS 2010年4月統計)
ドル :42.5%
ユーロ:19.5%
円  :9.5%
ポンド:6.5%

イギリスがユーロを導入しない理由(2)通貨の独自性を失うから

自国専用の通貨を持つということは、その通貨が独自性を持っているということ。

しかし、ポンドをやめてユーロという1つの通貨の中に入ってしまうと、経済政策上の独自性を失ってしまい、景気コントロール手段である金融政策を独自で行えなくなってしまうのです。

イギリスがユーロを導入しない理由(3)シティの活力が失われる

イギリスがユーロを導入してしまうと、世界の金融センターの1つ「シティ」の活力が失われてしまうのではという懸念があることも理由として言われています。

ユーロ導入のメリットとデメリット

ユーロを導入するとユーロ導入国との取引で両替の必要がなくなるため、EU域内で貿易が盛んになるというメリットがあります。

一方、デメリットとしては、ユーロに加盟している他の国の財政が悪くなった時に、大なり小なりその影響を受けてしまうことです。

リーマンショックに端を発したユーロ危機(ヨーロッパにおける債務危機)がまさにそれにあたります。

ただし、イギリスはユーロを導入していなかったことで、結果としてヨーロッパにおける債務危機の影響を直接受けなかったため、イギリス国内ではあらためてポンドが見直されています。

Pocket
LINEで送る

一番低い金利でお金を借りたい人へ!実質年率を比較